【2023年10月版】伊豆のダイビング体験記:ダイビングスポットの海況レポート

atsushi fujii
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  • GoPro11で撮影した伊豆や沖縄でのダイビングのビデオを、Adobe Premiere Proで編集して毎週末更新
  • コンセプトは「臨場感ある動画を見て、実際にダイビングを体験したつもりになってもらう」こと

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こんにちは、淳です。すっかりと秋めいてきましたが、10月も変わらずダイビングを楽しんできました。

  • 朝晩は寒くなってきたし、そろそろ海に入るのは辛いかな
  • 夏にあまり潜れなかったので今シーズンもう少し海行きたいな
  • 10月はどのような生き物と出会えるのだろうか

日常はすっかり秋の装いになり、ダイビングで楽しかった夏の思い出に名残惜しさを感じているのではないでしょうか。

私は、伊豆のダイビングポイントを中心に約10年間のダイビングを経験してきました。8年もの間ファンダイビングを経験した後、NAUIダイブマスターを取得した現役ダイバーです。

この記事では、ダイビングの体験記を通じてダイビングスポットの10月の情報をシェアしていきます。

爽やかな秋の気候になり、海に遊びに行く人はすっかり少なくなってきました。でも、この時期だから見れるものもあります。水温に急な変化はないですが、陸上が寒くなってきていますので、ドライスーツに衣替えした人が多くなってきています。

伊豆ダイビングスポットの現状を知りたい人は、ぜひ最後まで読んでいってください。

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10月のダイビング実績

October scuba Diving

ダイビング経験本数

  • 今月のダイビング本数は、4本
  • ダイビング日数は、2日間
  • 月間潜水時間は、168分(2時間48分)

熱海と大瀬崎の2カ所のダイビングスポットへ行ってきました。

熱海でのボートダイビングは、久しぶりの体験です。ボートダイビングで平均水深が深いダイビングポイントなので、潜水時間は短めになりました。

ダイビング経験本数
  • 生涯累計で、585本
  • 2023年累計は、35本

ダイビング経験本数が585本、今年の累計は35本になりました。年内に600本到達は出来なさそう雰囲気になってきました。来春のシーズン終わりまでには達成しておきたいです。

ダイビングで経験本数を数えている理由は、こちらの記事で解説しています。

あわせて読みたい
なぜダイビングでは経験本数を確認されるのか?経験が重要視される真の理由
なぜダイビングでは経験本数を確認されるのか?経験が重要視される真の理由

訪れたダイビングポイント

  • 熱海(東伊豆)
  • 大瀬崎(西伊豆)

熱海でダイビングといえば沈船です。今月の大瀬崎は、海中の透明度が随分良くなっていました。

熱海(東伊豆)
  • 2ボートエントリー
  • ポイント名は、沈船・前と沈船・後
  • 天気は晴れて、気温は22℃
  • 海況は、沈船の前・後ともに、流れもなく穏やか
  • 水温は、共に22℃
  • 透明度は、共に5〜6m
  • 最大水深は、29mと29.3m

今年の1月以来、久しぶりのボートダイビングです。ビーチエントリーとは違う面白さがあります。

水深30〜40mほどの海底に沈んでいる船の周りを潜る「沈船ダイビング」が名物です。海況は落ち着いていましたが透明度は低く、沈船に繋がるロープを伝い降りていく途中は何も見えなかったです。

沈船は魚たちの住処になっていて、魚の群れがすごかったです。詳しくは下のハイライトをご覧ください。

大瀬崎(西伊豆)
  • 2ビーチエントリー
  • ポイント名は、門下(外海)と湾内・右側
  • 天気は晴れで、気温は23℃
  • 海況は、門下は終始流れあり、湾内は凪で流れなし。
  • 水温は、門下 22℃ 湾内・右側 23℃
  • 透明度は、門下 8〜12m、湾内 5〜8m
  • 最大水深は、28mと26.1m

外海の門下では流れがあり、逆らうようにフィンを動かし続ける状態でした。対照的に、湾内は湖かのように凪で、砂が舞い上がらず浅い水深も水が澄んでいました。

平日に訪れたところ、どこのダイビングショップもゲストがほとんど居なくて、砂浜は閑散とした感じがありました。

10月度ダイビングポイントのハイライト

今月のハイライトは、数年に一度行くか行かないかの熱海沈船ダイビングと10月に撮影した生き物との出会いを撮影したギャラリーです。

熱海 沈船ダイビングについて

  • 温泉地として有名な熱海にある国内最大級の沈船ダイビングスポット
  • 全長81mにも及ぶ砂利運搬船が沈んでしまったもの
  • 船は2つに折れて分かれ、水底に沈んでいる

熱海は首都圏からのアクセスがよく、温泉が有名な昔からの観光地です。そんな熱海の目の前の海で、沈船ダイビングが可能なんです。

船が沈んでいる場所も、熱海サンビーチの少し沖合と観光地の目の前です。小説「金色夜叉」の貫一・お宮の像がある辺りと言ったほうが分かりやすいでしょうか。

沈没してしまった全長81mと大きな砂利運搬船がダイビングスポットとして開放されています。水底に横たわる船は魚礁となり多くの魚たちが群れていました。さらに、沈船にはソフトコーラルも生い茂り、カラフルで見応えがあります。

最大水深が30mを超える場合があるため、対応したのダイビングライセンスと経験が必要なダイビングポイントです。また、途中や周りに岩場もなくボートからそのまま沈船まで潜降するため、平均水深が深くなります。水深や残圧の自己管理ができる必要もあります。

10月の生き物との出会いギャラリー

今月のダイビングで撮影してきた生き物たちです。

こちらはスライドや拡大ができる写真ギャラリーとなっています。ぜひご覧になってください。

初めての出会い:シロブチハタ、アワイロコバンハゼ、キミシグレカクレエビ

今月の出会い:サクラダイ(オス、メス)、キンチャクダイ、カンパチ、スミレナガハナダイ、トサカリュウグウウミウシ、クマドリカエルアンコウ(黒、白)、ノコギリハギ、ミホノハゴロモハゼ、ニシキフウライウオ、ヒレナガネジリンボウ、ネジリンボウ、カミソリウオ、タコ、カゴカキダイ、など

沈船はワイドな目線で楽しんできました。サクラダイの群れがそこかしこにあり、オスはカッコ良い感じで、メスは色が少し淡く尾ひれが優雅な感じで美しさを感じます。

また、イシモチの群れが沈船の内部に詰まっているかのように、物凄い数が住み着いていました。近づけば私の方が囲まれてしまうような状態です。

沈船・後では、アジの大群が通りかかり、イサキの群れとも混ざり合って、カンパチたちがアタックを繰り返すシーンが見れました。アジがいることは珍しくありません。ですが、相当な大群だったことと最近ダイビング中に見かけることが少なくなっていて珍しく感じました。

海水温が下がり始めて、ウミウシやクマドリカエルアンコウの個体数が増えてきています。大瀬崎では、黒色と白色の両方を見れました。

シロブチハタ幼魚は初めて見たのですが、小さいながら”ハタ”らしい姿をしていてなんとも可愛らしいです。

砂泥の地形で見かける少し珍しいミホノハゴロモハゼが湾内で見れました。ライトやフラッシュの光に強くて、近くから撮影ができました。

今シーズンはニシキフライウオの数が多く、湾内の右側でもペアになっていました。そして、似た泳ぎ方をするカミソリウオも見れています。例年ならばカミソリウオの方が多いのですが、今シーズンは逆転しています。

5mmのウェットスーツを着ている人はほぼいなくなりました。フードベストを着ていても相当身体が冷えてしまうようです。

ロクハンの人も少なくなりつつあります。水中で寒さに震えるほどではありませんが、少し冷たさは感じます。水面休息中も着ていて丁度良い暖かさです。個人的にはまだ平気な感覚です。

ガイドもゲストもドライスーツに衣替えする人が目立ちます。特に、カメラ派で写真中心のチームは、ドライスーツであることが多いです。

大瀬崎は10月末の平日に伺ったのですが、どこのダイビングショップでもゲストがまばらで閑散としていました。冬装備を持っている人だけのダイビングシーズンになりつつある実感がわきました。

昨年のログブックを読み返すと、水温や気温に大きな違いはありませんでした。昨年は、大瀬崎でアケボノハゼがたくさん見れて話題になっていましたね。

昨年、2022年10月のダイビングの様子はこちらにまとめています。

ダイビングスポットの季節による違いをまとめた記事はこちら

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伊豆地方の天候トピックス

地点:静岡県稲取2023年10月前年10月
最高気温31.629.7
最低気温12.511.1
平均:日平均気温18.918.5
引用元:気象庁HP 各種データ・資料より
平年差(比)図より伊豆半島を抜粋
  • 平均気温年差は、+0〜1.0℃
  • 降水量平年比は、40〜70%
  • 日照時間平年比は、140〜160%
  • 気温は、北日本でかなり高く、沖縄・奄美で高かった
  • 降水量は、西日本日本海側と沖縄・奄美でかなり少なく、西日本太平洋側で少なかった一方、北・東日本日本海側で多かった
  • 日照時間は、全国的に多く、特に北・西日本日本海側と北・東・西日本太平洋側でかなり多かった

10月の上旬は不安定な天気で急な雨もありました。しかし、平均気温は、東・西日本では平年並でした。降水量は、北・東日本太平洋側では平年並でした。

全国的に晴れた日が多くて、月間日照時間は太平洋側ではかなり多くなりました。確かに、お天気の心配があまりなかったように思います。

まとめ:まだ生き物の姿は多いが寒さ対策の検討も必要

2023年10月のダイビング活動は、2日間で4本のダイビングを行い月間潜水時間が2時間48分でした。2023年1月以来のボートダイビングを行いました。10月末でダイビング経験本数は585本になり、2023年は35本です。

訪れたダイビングスポットは、熱海と大瀬崎の2カ所です。熱海の沈船ダイビングは数年ぶりでしたが、魚影が濃いことソフトコーラルでカラフルなことに加えて、幻想的な感じがして楽しかったです。

10月末でも水温 23℃と20℃以上を保っているため、ロクハンのウェットスーツであれば水中で酷い寒さを感じることはありませんでした。今は、海から上がったときの寒さが辛い時期です。それもあって、ドライスーツでダイビングする人がかなり増えています。

個人的には多少の海の冷たさは織り込み済みなので、陸上の寒さ対策をしながら衣替えは様子見しています。

初めての出会い:シロブチハタ、アワイロコバンハゼ、キミシグレカクレエビ

今月の出会い:サクラダイ(オス、メス)、キンチャクダイ、カンパチ、スミレナガハナダイ、トサカリュウグウウミウシ、クマドリカエルアンコウ(黒、白)、ノコギリハギ、ミホノハゴロモハゼ、ニシキフウライウオ、ヒレナガネジリンボウ、ネジリンボウ、カミソリウオ、タコ、カゴカキダイ、など

今月は沈船で出会ったサクラダイの群れが圧巻で、特にメスがあんなにも群れているのは初めてで見惚れてしまいました。クマドリカエルアンコウやウミウシなどが見られ始めて、季節が進んでいる感じがします。

少しづつ寒さ対策が必要になってきています。対策してでも、ダイビングをする楽しみもまた存在します。引き続き海を楽しんでいきましょう。

では、また。どこかの海で。

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淳
ダイブマスター/カメラ好き
スキューバダイビング歴10年目の現役ダイバーです。
伊豆半島のダイビングポイントをメインフィールドに、年間50本以上潜っています。
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※当ブログは「JIN:R」を利用しています。

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