【2023年7月版】伊豆のダイビング体験記:ダイビングスポットの海況レポート
こんにちは!淳です。今月も、初夏の陽気の中ダイビングを楽しんできました。
- 夏日も多くなり海に行きたいな
- 水中はもうウェットスーツでも寒さ感じないのかな
- 初夏の季節はどのような海の生き物と出会えるのかな
7月は梅雨明け宣言が出る前後から夏日が続き海開きも始まり、水中が寒くてお休みしていた人も海が恋しくなる頃ではないでしょうか。
この記事では、ダイビングの体験記を通じてダイビングスポットの7月の海の情報をシェアしていきます。もう、ガイドもゲストもウェットスーツに衣替えしています。特にロクハンであれば快適にダイビング可能でしたよ。
伊豆のダイビングスポットの現状を知りたい方は、ぜひ最後まで読んでいってください。
全国のダイビングを掲載
今月のダイビング実績
ダイビング経験本数
- ダイビング本数は、6本
- ダイビング日数は、3日間
- 月間潜水時間は、278分(4時間38分)
7月は晴天に恵まれて良い環境で、3日間ダイビングができました。
- 生涯の累計で、573本
- 2023年の累計は、23本
ガイド付きで素晴らしいダイブサイトを紹介してもらい、ダイビング経験本数が573本になりました。
訪れたダイビングポイント
- 土肥(西伊豆)
- 伊豆海洋公園(東伊豆)
- 大瀬崎(西伊豆)
土肥は4~5年ぶりに訪れたダイビングポイントで、当時はまだThe 101の施設を使っていたので随分と昔の話です。場所は、大瀬崎から井田を越えてさらに南下したところにあります。土肥金山という観光地の近くにダイビングサービスがあります。
浅い水深にハナゴンベの幼魚が定着しているという情報を得て訪れました。
- 2ビーチエントリー
- ポイント名は、通り崎ビーチ
- 天気は、晴れで気温は34℃
- 海況は、波もなく穏やか
- 水温は、23℃
- 透明度は、5〜8m
- 最大水深は、24.9mと20.1m
土肥はボートポイントが豊富なのですが、今回は初めて通り崎ビーチに入りました。通り崎ビーチのエントリーとエグジット方法は特徴的で、ジャイアントストライドエントリーで海に入り、鉄パイプのラダーを登って海から上がるスタイルです。
浅い水深は透明度が良くて快晴だったので、陽の光が差し込みキレイでした。深い方は少し霞がかった感じがあり、水温も少し低くなっています。砂泥の地形であることも影響があるのかもしれませんね。
- 2ビーチエントリー
- ポイント名は、ビーチ(1の根〜砂地)
- 天気は、晴れで気温は29℃
- 海況は、波もなく穏やか
- 水温は、23℃
- 透明度は、5〜8m
- 最大水深は、27.9mと23.8m
浅い水深は少し白濁した感じがありましたが、深い水深はキレイでした。ただ、1の根先端あたりには、身構えほどの冷たい潮が入っていました。
- 2ビーチエントリー
- ポイント名は、柵下と湾内
- 天気は、晴れで気温は33℃
- 海況は、柵下強いうねりあり、湾内うねりなく穏やか
- 水温は、26℃
- 透明度は、柵下8〜15mと湾内10〜15m
- 最大水深は、34.5mと20.6m
外海の柵下では、遠く離れた台風6号のうねりが届いていました。ロープや手すりがなく掴まって耐えるところがないので、きっちりと波に洗われながらエントリーすることになりました。伊豆海洋公園などでうねりがあるときのエントリーは経験があるので少し油断してました。
外海はうねりの影響で水中がかき混ぜられて、浮遊物が多く白濁した感じがありました。湾内はうねりの影響がほとんどなく透明度もよかったです。
伊豆オリジナルの魅力が盛りだくさんのダイビングポット解説はこちら
7月度ダイビングポイントのハイライト
今月のダイビングで出会った生き物たちを撮影してきましたので、ぜひご覧らください。こちらは、スライドや拡大して見れる写真ギャラリーとなっています。
今月は珍しいハゼとの出会いがありました。大瀬崎でのスジクロユリハゼと土肥でのミホノハゴロモハゼです。どちらも本来はレジャーダイビングの水深より深い場所に生息しています。それが本来の水深より浅いところで見れるのは嬉しいですね。光にとても敏感なので、慎重に近寄り水中ライトやストロボの扱いに気を配れるチームワークが大切です。
ビゼンクラゲは写真の通り、クラゲのイメージ通りのシルエットをしています。今年は見渡す限りにいるので、海外にあるジュエリーフィッシュのような雰囲気を醸し出しています。
大瀬崎の外海には、スジハナダイの群れがありました。珍しい種類と思っているのですが、伊豆海洋公園や井田でも情報があり今シーズンは多いのかもしれません。例年は秋ごろの生き物であるニシキフウライウオが早くも見られるなど、今シーズンは珍しい生き物に恵まれるのでしょうか。
7月は気温が30℃を超える日が珍しくなくなり、水温も23℃前後、黒潮が入ったと思われる7月後半は透明度も上がり水温26℃を記録しました。ただ、東伊豆も西伊豆も水深20m前後などに冷たい潮があることがトレンド化しています。大瀬崎の柵下では、浅い水深で26℃だった水温が冷たい潮に当たると20℃になってしまいました。
- ガイドもゲストもロクハンなどのウエットスーツ
- 5ミリのウエットスーツの人は、フードやフードベストがおすすめ
陸上でロクハンを着ていると暑くのぼせそうになる陽気ですが、水中ではちょうど良いです。ドライスーツの人は見かけなかったです。深い水深はまだ冷たいことがあるので、5ミリのウエットスーツだけだと寒い思いをする人がいるかもしれません。フードかフードベストで頭を保温することがおすすめです。ロクハンのフードを被らず潜っていたガイドが、思わず水中でフード被ってしまうくらいの水温差の場所がまだあります。
浅い水深の透明度もだいぶ良く無くなってきましたが、白濁感がすっきりとしないです。7月後半には黒潮の影響で、暫く悪かった西伊豆の透明度が回復しました。後は台風6号のうねりで舞い上がった浮遊物がどれくらいで落ち着きを見せるのかに注目です。
全国のダイビングも多数掲載
伊豆地方の天候トピックス
地点:静岡県稲取 | 2023年7月 | 前年7月 |
---|---|---|
最高気温 | 33.8 | 34.8 |
最低気温 | 19.5 | 20.6 |
平均:日平均気温 | 26.3 | 25.8 |
- 平均気温年差は、+1.0〜+2.0℃
- 降水量平年比は、40〜70%
- 日照時間平年比は、140〜160%
- 気温は、北・東日本でかなり高く、西日本と沖縄・奄美で高かった
- 降水量は、北・東・西日本太平洋側で少なかった
- 日照時間は、北・東日本太平洋側と東日本日本海側でかなり多かった
待ち望んでいた関東甲信越地方の梅雨明け宣言は22日となりました。梅雨の後半は晴れた日が多く、梅雨である実感が少なくいつの間にか終わっていたという感じがあります。
7月は、上旬から中旬にかけて本州付近に梅雨前線が停滞していました。この前線や低気圧の影響で、日本海側を中心に曇りや雨の日が多く西日本を中心に記録的な大雨となったところがありました。一方で、前線や低気圧の影響が少なかった太平洋側では降水量が少なかったです。
上旬には九州地方で、中旬には東日本でも、前線や低気圧の影響を受け線状降水帯が発生しました。そのため記録的な大雨となった所があるなど、各地で河川の氾濫や低地の浸水、土砂災害が発生しました。
下旬は太平洋高気圧に覆われ晴れた日が多かったため、日照時間は東日本でかなり多くなりました。日照時間平年比は東日本の日本海側で187%、太平洋側で175%とそれぞれ1961年の統計開始以降で 7 月下旬として1位の記録です。
沖縄・奄美では、7月下旬に台風第5号や台風第6号の影響で曇りや雨の日が多くなりました。遠く離れた台風でも、伊豆ダイビングポイントにもうねりが届くなどその影響は大きかったです。
まとめ:ビゼンクラゲが幻想的な雰囲気を演出
2023年7月度のダイビング活動は、3日間で6本のダイビングを行い、月間潜水時間は278分でした。7月末でダイビング経験本数は573本になり、2023年は23本です。
訪れたダイビングスポットは、4〜5年ぶりの土肥と大瀬崎、伊豆海洋公園の3カ所です。土肥の通り崎ビーチは初めて入りました。月末の水温は26℃を記録しました。部分的に冷たい潮もありますが、ドライスーツは見かけなくなり、ウエットスーツに衣替えが終わっている印象です。
透明度は、浅い水深がなかなか白濁感が取れず、悪くはないがすっきりしない日が多いです。ただ、水深を深くすればとても透明度が良いです。後半には黒潮が入ったためか一時的に青いキレイな水中が広がりました。
7月は、遠く離れていても台風の影響を受けやすい時期で海況が優れないこともあります。それでも、水温25℃、透明度10m以上となってきて、夏場だけの人も再始動の季節が近づいています。ぜひ、今シーズンもダイビングを楽しみましょう。
8月は夏休みやお盆休みと夏本番ですね。海辺は賑わいを見せて気分の上がる季節です。寒さ対策から暑さ対策に頭を切り替えて、安全にダイビングを楽しみたいと思います。
では、また。どこかの海で。