ダイビングを始めるのに本当にお金がかかる?具体的な費用を解説
こんにちは。ダイビングの魅力に、はまってしまい10年が経過した淳です。
- 何にいくら支払うのか明細が分からず不安だ
- 初めに必要な費用の相場が分からず不安だ
ダイビングで、きれいな魚を見たり、美しいサンゴを見たり、海の中を探検してみたりしたいと興味を持ちは始めたら、次は始めるためのお金のことが気になりますよね。ダイビングは、ライセンス取得やダイビング器材を購入するなど初期費用が高いイメージがあるので特に不安があります。
ダイビングの楽しさを体験した人がまだ少なく、最初に知っておくべきことの情報が不足しているために、一歩踏み出せない人も多いです。
私は、伊豆のダイビングポイントを中心に約10年間のダイビングを経験してきました。8年もの間ファンダイビングを経験した後、NAUIダイブマスターを取得した現役ダイバーです。
そこでこの記事では、ダイビングを始めるときに必要な3つの費用をまとめました。ダイビングデビューに必要な3つの費用は、ライセンス取得とダイビング器材、ファンダイビング参加のお金です。リサーチ結果は、首都圏在住で、ダイブサイトは伊豆海洋公園と大瀬崎という有名な場所を想定しています。
この記事を読めば、ダイビングライセンス取得コースの最安値とファンダイビングを始めるまでに必要な初期費用の総額が分かります。
2023年春のリサーチでは、ファンダイビングに参加するまでに必要な費用は、約59,500円でした。気になるダイビングライセンス取得コースの相場を知って、お金の不安なくダイビングをライフスポーツとしたい方は、ぜひ最後まで読んでください。
おかしな特典付きパッケージ商品にして、数十万円〜を請求するショップさんもいるので気をつけてくださいね。
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ダイビングライセンス取得にかかる費用
スクーバダイビングは、水泳や野球、サッカーのように誰でも気軽に参加できるスポーツではありません。最初にダイビング指導団体が発行するダイビングライセンスの取得が必要で、ファンダイビングツアーには、有効なダイビングライセンス保有が参加条件になっています。まず、オープンウォータースクーバダイバー(OWD)という、初級のダイビングライセンス取得コースに申し込みましょう。
ダイビングライセンスはダイビング指導団体が発行する認定書で、ダイビングをする知識とスキルを持っている人と認めた証です。Cカード(Certification Card)ということもあります。
このダイビングライセンスを発行する指導団体は、世界各地に存在します。日本国内では、PADIやNAUI、BSAC、SSI、CMASなどのダイビングライセンスを持つ方が多いです。ダイビングライセンス講習の内容や進め方は、ダイビング指導団体で異なります。ライセンス取得費用だけではなく、自分に合ったダイビング指導団体を選びましょう。
歴史や国際的な枠組みなど独自の視点でダイビング指導団体を解説した記事はこちら
ダイビングライセンス取得にかかる費用を比較
オープンウォータースクーバダイバーコース(OWD)のライセンス取得の費用を22店舗リサーチし、比較した結果です。
比較の条件はこの2つです。
- 伊豆のダイブサイトで海洋講習をする
- Webサイトで比較可能なダイビングショップ
- 最安値はPADIのダイビングショップで、38,500円(25周年記念の価格)
- 2番目はNAUIのダイビングショップで、45,300円(キャッシュバック適用後)
ライセンス取得費用の安い順番は、1番目と2番目をPADIとNAUIとで分け合う結果です。ダイビングのライセンス取得費は頻繁にキャンペーンがあり、キャンペーン価格が常態化しているようです。取得費と期間中のダイビング器材のレンタル費の実質費用は次の通りになりました。
費用明細/指導団体 | PADI | NAUI |
---|---|---|
ライセンス講習費 | 38,500 | 69,300 |
キャッシュバック | 0 | ▲24,000 |
ダイビング器材レンタル費 | 0 | 0 |
実質費用 | 38,500 | 45,300 |
PADIのダイビングショップでは、25周年記念キャンペーンが2023年10月31日まで開催さていて、ライセンス講習費が最安値でした。こちらは周年記念なので期間限定ですが、通常料金でも46,200円で2番目に安い料金設定です。
NAUIのライセンスが良い方は、45,300円が全体で2番目の安さでした。注意点は、ダイビングショップ限定のキャッシュバックを加味した料金ということです。利用場所が限定されるキャッシュバックを除くと、他のNAUIのダイビングショップが開催している46,800円が逆転して2番目に安くなります。こちらではキャッシュバックを受けられた方は、ダイビング器材レンタル費の33,000円だけになり、PADIも含めた3店舗の中で1番安くなります。
PADI のダイビングショップは、ダイブサイトの近くにある店舗で交通費は別途必要です。都内からであれば、ガソリン代を除くと車と電車ともに約5,000円で往復できます。ただ、ライセンス取得コースの期間中に通う必要はなく、店舗の2階がクラブハウスで2泊付きの料金でした。
NAUIのダイビングショップは両方とも、ダイブサイトから遠い場所にありますが、海洋講習の場所まで送迎があります。
今回参考にさせていただいたダイビングショップ様のホームページです。さらに詳しい内容は、直接資料請求などお願いできればとお思います。
ダイビング取得コースを受けるショップ選びの注意点
価格が安いと、ダイビングライセンス講習の質が心配になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。リサーチしたダイビングショップ22店舗から、ダイビングショップ選びの注意点をまとめます。
まず、標準のダイビング講習費に含まれる費用と含まれない費用を確認します。
この含まれる費用はダイビングライセン取得に必須の内容です。カード申請料を「含まれない費用」としているダイビングショップが2軒ありました。申し込む前に何が含まれるのか確認を忘れずにしましょう。ただ、実習費を含まれない費用として、実費とするダイビングショップはリサーチした中になかったです。
この記事で紹介したダイビングショップは、標準では含まれない交通費や宿泊費を含めて差別化をしていることがわかります。
22店舗のリサーチでのダイビング講習の実質費用は、38,500円〜96,200円です。極端に離れていないかもダイビングショップ選びの参考にしてください。
それでも料金が安いと講習の質が低いのではと心配な方は、ダイビングショップ歴が長いことダイビング指導団体からの評価が高いことを選ぶ基準にすると良いです。
ダイビング指導団体からの評価は、次の方法で確認できます。
- NAUIでは、GOOD SCUBA CENTERの表彰を受けているか
- PADIでは、5スターのダイブセンター・ダイブリゾートであるか
どちらの評価も1年ごとに表彰と更新がされています。絶対的な指標ではないかもしれませんが、参考にはできます。この点では今回参考にしたダイビングショップは十分に実績があると言えるでしょう。
ダイビング教育団体PADIとダイビング指導団体NAUIとでテキストを比較した記事はこちら
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ダイビングに必要な器材とかかるお金
ダイビングがお金がかかるイメージを持たれる一因は、ダイビング器材の購入費用です。ダイビングには、一般の人にも馴染みのある軽器材とダイビング特有の重器材があります。水中という特殊な環境に潜るためには、多くの器材、道具が必要で1つ1つが高価です。
必要なダイビング器材の種類をご紹介します。まず、ライセンス実習でも使うダイビング器材です。
フィン、スノーケル、マスク、ブーツ、グローブ
フィンは、ダイビング器材を装着した際の抵抗に対応するための足ひれです。スノーケルは、水面に顔を付けた状態で呼吸できるように、チューブにマウスピースが付いた器材です。マスクは、海中での視界を確保するため、空気の層を作り出します。このとき水泳や海水浴用ではなく、鼻も覆うダイビング専用のものを使います。ブーツとグローブは、手先と足先の保温と怪我予防のために使用します。
レギュレーター、BCD(BC)、オクトパス、ダイビングゲージ
スクーバダイビングに特有の器材なので、少し詳しく説明していきます。
レギュレーターは、空気シリンダーの圧縮空気をダイバーが呼吸できる圧力まで減圧して、水中で呼吸できるようにする器材です。空気シリンダーに取り付けるファーストステージと、空気を吸うマウスピースが付いてるセカンドステージとの2つの器材が組み合わさっています。
BCDは、BCということもありますが同じ器材のことです。Buoyancy Control Device を省略したもので、日本語では浮力調整具と言います。水中で沈み続けるのを防ぎ、浮力を調整して水深を保つための器材です。ノースリーブのジャケットのような形が一般的です。
オクトパスは、レギュレーターのセカンドステージと同じ機能の器材です。バックアップの空気源で、レギュレーターのトラブルや一緒にダイビングしている方に空気を分けてあげるときに使います。
ダイビングゲージは、安全にダイビングを楽しむための情報を得る計器です。空気の残圧計は必須で、コンパスも付いている2連タイプが多いです。
ウェットスーツ、ログブック
ウェットスーツは、水中で体温を奪われないように保温するための器材です。真夏でも水中では体温喪失が起こるので必要な器材です。ログブックはダイビングのトレーニング記録や経験記録するためのノートです。
以上が、ライセンス実習でも使うダイビング器材一式です。この他に使う空気シリンダーとウェイトは、基本的にレンタルです。
次は、ダイビングライセンス取得した後、必要になるダイビング器材です。
ダイブコンピューター、ダイビングバック、マスクの曇り止め
ダイブコンピューターは、安全にダイビングができる残り時間の計算や水から上がるための浅場で留まる時間のカウントダウン、水深、ダイビング時間などの管理が出来る器材です。高価な器材ですが、何よりも先に購入をおすすめします。
ダイビングバックは、ダイビング器材を入れて持ち運びするための入れ物です。マスクの曇り止めは、マスク内の空気が水中で冷やされて結露するなどで、曇るのを防ぐアイテムです。
このように、ダイビング器材を揃えるには、種類も多くのお金が必要です。私のダイビング器材を揃え直すとしたら、約5500,00円です。(定価ベース)ダイビング器材は、初めに全てを購入する必要はなくて、レンタルから初めて続けて行きたいと思えば購入を検討すれば良いです。
こちらの記事でダイビング器材について、詳しく解説しています。
ダイビングに必要な器材・道具をまとめて紹介している記事はこちら
ファンダイビングを楽しむのに必要なお金
ダイビングのライセンスを取得したら、参加できるのがファンダイビングツアーです。ライセンス講習のトレーニングダイビングを終えたら、楽しい世界が待っています。通常、ダイビングに行く言っているのは、ファンダイビングを指します。ファン(fun)は楽しいという意味で、ファンダイビングはダイビングを楽しむという意味です。
ガイド付き2ダイビングツアーの料金比較
ダイビングは、バディダイビングやセルフダイビングと呼ばれる、ガイドを付けずに自分たちだけでダイビングすることが、ライセンス上は可能です。でも、ダイブサイトやダイビングサービスで、バディダイビングが可能なライセンスのランクやダイビング本数に自主基準があります。
基準を満たしていないと、ダイブセンターを利用できないため、空気シリンダーのレンタルや休憩場所、トイレ、シャワーなどの施設利用ができません。
つまり、実質的にダイビングを始めたばかりの人達だけでは、バディダイビングができないです。安全面に配慮した自主規制なので、致し方ない対応と私は思います。バディダイビングの基準を満たせるまで、ガイド付きダイビングで経験を積むことをお勧めします。
PADIのテキストにも、プロフェッショナル資格を持つ人の水中監督の下、つまりは水中ガイドとともにダイビングすることが推奨されています。
このコースで学んだ知識とスキルを応用して、受けたトレーニングと経験の範囲の中で、PADIダイブマスター(またはそれ以上のレベルのプロフェッショナル資格を持つ人)の水中監督の下でダイビングすることができます。
次の伊豆半島を代表するダイブサイトの伊豆海洋公園(IOP)と大瀬崎で開催されるガイド付き2ダイビング料金を比較しました。
伊豆海洋公園と大瀬崎とが同じ料金で、ガイド付き2ダイビングツアー11,000円が最安値でした。ダイビング器材のレンタル料も込みの料金で、破格過ぎて驚きました。
ダイブサイトの近くにあるダイビングショップの相場は、10,000円から15,000円です。これにはダイビング器材のレンタル費を含まない料金です。ダイビング器材のレンタル費は、約5,500円が相場です。
ファンダイビングで間接的にかかる費用
ガイド付き2ダイビングツアー料金の他に必要なお金は次の3つです。
- ダイビング器材のレンタル費
- 往復の交通費
- 飲み物や昼食代など
伊豆半島のダイビングショップでは、ダイビング器材のレンタル費が含まれないのが一般的です。ダイブサイトから遠い都市部にあるダイビングショップで約10,000円、ダイブサイトの近くにあるダイビングショップで約5,500円が相場でした。
ダイビング器材のレンタル費がもったいないという理由で、最初から自分のダイビング器材を購入することはおすすめできません。私が使っているダイビング器材と同等のものを揃えるに、約550,000円かかります。都市部にあるショップで55日間、ダイブサイトの近くのショップだと110日間のレンタル費に相当します。
ダイビング器材の良し悪しや自分に合ったものが分かるようになってから、順番に買い揃えれば十分です。
マイ器材かレンタル器材かどちらで始めるのが良いかの分岐点を考察した記事はこちら
また、ファンダイビングツアーには、集合場所までの交通費は含まれていないです。
集合場所をダイビングポイントかダイビングポイントの最寄駅と考えた場合、交通費を調べると次の通りです。
車で移動のとき(平日・ETC)
- 圏央道・相模原愛川から東伊豆(伊豆海洋公園他)へ、高速代往復で4,400円
- 圏央道・相模原愛川から西伊豆(大瀬崎他)へ、高速代往復で5,180円
電車で移動の時
- 東京多摩地区出発で伊豆急城ヶ崎海岸駅まで、往復で4,348円
- 東京多摩地区出発で伊豆長岡駅まで、往復で3,830円
出発場所で多少前後しますが、1日で約5,000円の交通費がかかると言えます。
伊豆ならではの魅力が盛りだくさんのダイビングポット解説はこちら
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最も費用を抑えてダイビングを始める方法
初めてファンダイビングをするまでに必要なお金
ダイビングライセンス取得とファンダイビングの料金を合算し、一番お得に始めるには、約59,500円と別途飲食費のお金が必要になります。
- ライセンス取得コースの料金が38,500円のダイビングショップに申し込みする
- ダイブサイト近くのダイビングショップで11,000円のファンダイビングツアーに参加する
- 往復交通費は、約10,000円かかる(約5,000円/日・2日分)
これまでの調査結果をまとめた内訳によりますと、ダイビングを始めるための費用は60,000円以内で可能です。皆さんが想像していたよりも安いのではないでしょうか。
ここで疑問が湧くのは、ライセンス取得の講習を受けたショップとファンダイビングツアーに参加するショップが違っても良いのかということです。結論として、ライセンスを取得したダイビングショップ以外でも、ファンダイビングツアーに参加可能できます。さらに付け加えると、保有するダイビングライセンスの指導団体とは異なる指導団体のショップ主催のファンダイビングツアーにも参加が可能です。
現に私はNAUIのダイビングライセンスですが、ファンダイビングでお世話になるときは、PADIのダイブセンターのことが多いです。
ダイビングライセンス取得のときに選んだダイビングショップに、通い続ける必要はないので、目的に合わせて使い分けたり卒業したりもできます。
ファンダイビングは特別お金がかかるのか検証
- ガイド付き2ダイビングツアー 11,000円
- スキー・スノーボードツアー 約15,000円(ハイシーズン・新宿発)
- ゴルフプレイ料金約12,000円 (平日・関東近郊)
- 家計調査報告では、教養娯楽費 27,619円だった。
ダイビングの外に目を向けて、特別にお金かかるスポーツのかを検証して行きます。
ダイビングと同様に道具やツアー参加にお金がかかるレジャーとして、スキー・スノーボードツアーとゴルフプレー料金と比較してみました。ガイド付き2ダイビングツアー料金に交通費を加味すると1日約15,000円のお金が必要になります。それぞれ料金に幅はあるものの、ダイビングツアーと大きく変わらない料金で楽しめることがわかりました。
総務省統計局の家計調査報告を参照すると、教養娯楽費は2022年平均の2人世帯で27,619円でした。3年ぶりの実質増加という結果とのことですが、月に1度のファンダイビングに十分な金額ですね。
ダイビングはライセンス取得が必要で、初期費用に少しハードルはありますが、ダイビングツアー料金は他より特別高くないことが分かります。
まとめ:ダイビングを始めるには約59,500円必要
ダイビングライセンス取得からダイビングツアーに初めて参加するまでの総額は、約59,500円という結果になりました。
順番に振り返って行きましょう。まず、ダイビングライセンス取得コースに必要な費用からです。22店舗のWebページ上で、オープンウォータースクーバダイバーの取得費とダイビング器材のレンタル費を合算した料金は次の通りでした。
- 最安値はPADIのダイビングショップで、38,500円(25周年記念の価格)
- 2番目はNAUIのダイビングショップで、45,300円(キャッシュバック適用後)
参考にさせていただいたダイビングショップ様です。詳しくは直接お問い合わせの上、ご確認いただけると幸いです。
ライセンス取得コースのトレーニングダイビングが終われば、早速ダイビングを楽しめるガイド付き2ダイビングツアーへ参加しましょう。伊豆で有名なダイブサイトの伊豆海洋公園と大瀬崎で、ダイビング器材のレンタル費も込みの最安値です。
- ダイブサイトの近くにあるダイビングショップの 11,000円が最安値
都内から伊豆のダイブサイトまでの交通費約5,000円/日です。これらを全て合算した初めてのファンダイビングに参加するのに必要なお金の明細です。
- ライセンス取得コースの料金が38,500円のダイビングショップに申し込みする
- ダイブサイト近くのダイビングショップで11,000円のファンダイビングツアーに参加する
- 往復交通費は、約10,000円かかる(約5,000円/日・2日分)
ダイビングをスタートするときのお金の不安は、少し和らぎましたでしょうか?約59,500円と想像より安く、ダイビングをライフスポーツにできます。「お金のことは知れば怖くない」ダイビングを始めるハードルが下がり、一歩踏み出すきっかけにしてください。
みなさまとどこかの海でご一緒できれば幸いです。では、また。