何が必要かご存じですか?ダイビング器材を一挙ご紹介
ども。淳です。沢山あるスキューバダイビング器材を一挙にご紹介と特徴をシェアする記事です。
通常呼吸が出来ない海中という特殊空間で遊ぶダイビング。少々特殊な器材も使います。
- どれだけの種類のダイビング器材を使うのだろうか?
と疑問を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ダイビング器材の種類と特長を知ってもらうため簡単にまとめました。
今回のテーマであるダイビング器材を一覧です。
マスク、スノーケル、フィン、グローブ、ブーツ。レギュレーター、オクトパス、BC、残圧計、コンパス、水深計、時計、ウエットスーツ。
ログブック、ダイブコンピューター、その他雑貨系
水中ライト、水中カメラ、アクションカメラ
ダイビングを行うのに必要な器材を3種類に分けています。
必須器材の空気タンクとウェイトは基本的にレンタルする器材なので今回は省きました。
私はマイ器材を揃えることをおすすめします。ただ、始めに全て準備する必要は全くありません。
どの順番で自己器材を購入するのがおすすめかはこの記事を参考にしてください。
必ず必要なダイビング器材・基本編
ダイビング器材一覧
- マスク、スノーケル、フィン、グローブ、ブーツ
- レギュレーター、オクトパス、BC(BCD)、残圧計、コンパス、水深計、時計
- ウエットスーツ
基本的なダイビング器材を始めにご紹介します。
1が軽器材、2が重器材と呼ばれています。
最近では「ダイビングコンピューター」が普及したことで、重器材の水深計と時計を別々で持つダイバーは減っています。
ダイビングコンピューターについては、ダイビングの安全・快適さを高める編でご紹介しています。
軽器材
軽器材はイメージがしやすいダイビング器材です。
素潜りやシュノーケリングで使うものと近いイメージです。
ただ、ダイビング用があり自分に合った器材を選ぶ必要があります。
マスク
水泳用のゴーグルとは違い、目と鼻を覆うダイビング用マスクがあります。
マスクがないと視界がぼやけてしまい水中の景観、生物ウォッチングを楽しめません。
海水浴用で販売されてるスノーケルセットは、圧倒的に深い水深で強い水圧を受けるダイビングには適していないです。
ダイビング用の特長
- 鼻の部分も覆っている
- レンズが強化ガラスになっている
- 顔に触れる部分がゴム製で水圧がかかった時に痛くない構造
- マスク内に入った海水を排水し易い構造
スノーケル
水面に顔をつけた状態で呼吸するための筒状の器材です。
水泳の様に息継ぎをしなくて済み体力温存ができます。
水面移動でレギュレータから呼吸して空気タンクを消費することを防ぎます。
ダイビング用の特長
- 筒状の先端に海水が入りにくいカバーがある
- マウスピースに排水しきれなかった海水が戻り難い構造がある
- スノーケルに入った海水を楽に排出するための排気弁がある
フィン
足ひれと言った方がイメージしやすいかもしれません。
ダイビング器材を背負った状態だと海水の抵抗が強いです。
水泳の様に手を使って泳ぐことでは推進力が足りず、素足のバタ足では補いきれません。
しっかりと水をとらえられるフィンを履き推進力を補う必要があります。
ダイビング用の特長
- 足に装着する方法が2種類ある。
- スリップオンの靴を履くようなフルフットフィン。足との一体感が強い。
- サンダルの踵をストラップで固定するストラップフィン。脱着が楽。
- 材質はゴムやプラスチックなど様々ある。
ブーツ
ビーチダイビングの場合は岩場から海に入ることもあり、足の裏を切ってしまうリスクを軽減できます。
足先を保温して、体温ロスを防げます。
ダイビング用の特長
- ウエットスーツ素材で作られた靴下のような形の物が有る
- ゴムのソールが付いていて滑りにくいようになっている
- 足の甲にも滑り止めがありフィンとの密着性を高める構造になっている
グローブ
- クラゲやガヤなど有毒生物に気づかず触ってしまう。
- 不意に水中の岩やサンゴにぶつかる。
- 海水の流れが強い時に岩場に掴まる。
などのときに怪我のリスクが下がります。
手先を保温して、体温ロスを防げます。
最近では「海中環境保護の観点」から緊急の場合以外は、石一つ触らないのがスタンダードになりつつあります。
そのためグローブ着用をおすすめしないところもでてきています。
ダイビング用の特長
- ウエットスーツ素材で作られた厚手の寒さに強いグローブもあります。
- 軍手で十分な場合も多いです。
重器材
ダイビングをしない人は知らない特有の器材である重器材を紹介していきます。
レギュレーター
水中で自分が呼吸する空気を確保する器材です。
背中に背負っている空気タンクは高圧縮空気です。
高圧のままだと圧力が強く呼吸することが出来ません。イメージで言うと蛇口全開でホースの一部をつまんだ状態で、行き良いよく飛び出して来る水を飲むことに近いです。
高圧空気を自分がいる水深の周囲圧力にまで減圧することができます。適切に減圧された空気だと呼吸をすることも容易になります。
また、水中では限られたタンク内の空気を減圧して使用することで長く呼吸することが出来ます。
レギュレーターには、ファーストステージとセカンドステージとの2つに厳密には分かれます。
ファーストステージがタンクのバルブに取り付ける器材で、高圧を中圧に減圧します。
セカンドステージはファーストステージに取り付けた中厚ホースの先にマウスピースが付いている器材です。このマウスピースを実際に咥える所です。
BCジャケット
浮力調整具が日本語の呼び名です。
ダイビング指導団体により、BC(浮力コントロールシステム)BCD (浮力コントロール用具)と呼び名が変わります。
空気タンクを保持するジャケット形状になっている器材です。
フロートと呼ばれる袋状の部分があり、タンクから給気とフロートから排気をすることで浮力コントロールをします。
イメージとしては魚の浮袋と同じような役割です。人間の肺の容量だけでは浮力コントロールには不足するので、器材で補う形です。
海の中に潜るダイビングというスポーツでは、水深を保つための浮力コントロールはとても大切なスキルです。
BCで浮力コントロールをしなければ、
- 常に水底と深い水深にいることになり身体的に危険を伴う
- 適切な水深を保つために常にフィンキックを続けるのは体力的に大変
となります。
ダイビングゲージ
安全にダイビングを楽しむために必要な情報を得る計器です。
最低限必要な情報とは、
- タンク内の残りの空気圧 → 残圧計
- 海中の方角 → コンパス
- 今いる水深 → 水深計
- ダイビング経過時間 → 時計
の4つです。
水深計と時計は、ダイビングコンピューターに役割を取って変わられる状態です。
ダイビングコンピューターとは、ダイビング用に特化したスマートウォッチ的な器材です。
残圧計
海の中で呼吸できる空気は、当然背負っている空気タンク内の空気に制限されています。
タンク内の空気残量を表示する器材です。
前述のファーストステージに接続した高圧ホースの先に取り付けたアナログ表示が主流です。
一部ダイブコンピューターにデータ転送して管理できる器材も出てきています。
ダイビング中の突然のエアー切れを未然に防ぐことが出来ます。
イメージとしては、自動車の燃料計のような役割をします。
コンパス
海中で迷わないように、方向を確認する。現在地を知るための器材です。
一見すると変わり映えが無く見える水中景観の中で、目的地へ向かうときやエクグジットポイントへ向かうときに進行方向を決めるために使用します。
用途は陸上の物と変わらないのですがダイビング用のコンパスを必ず使いましょう。
ダイビング用は、
- オイル等が充填、封入されている
- 進行方向の基準となる線(ラバーライン)がかかれている。
- 行きと帰りが分かりやすくするインデックマークがあると尚良い
という特長があります。
オクトパス
自分のレギュレーターが故障したときに使用したり、一緒にダイビングする仲間が空気切れになったときなどの予備の空気源、呼吸するための器材です。
レギュレータと形状は同じですが、仲間へ空気を供給するために中厚ホースを目立つ色、長くしている場合が多いです。
ウェットスーツ
ウェットスーツは体温保護に必須です。
海中での体温喪失には、
- 運動機能の低下
- 思考能力の低下
- 急速に疲労する
とただ寒くて不快だけではない問題が起きます。
夏でも長時間のダイビングを繰り返し行うと体は冷えてしまします。
厚さが5mmの発泡ネオプレン素材が一般的です。
以上が必ず必要なダイビング器材です。
器材ではないですが、これらのダイビング器材を持ち運ぶために、メッシュバックというカバンがあります。
濡れたダイビング器材を入れることを考え、バック内に水が溜まらないように一部がメッシュ状になっています。
マイ器材かレンタル器材かどちらで始めるのが良いかの分岐点を考察した記事はこちら
ダイビングの楽しみを広げる・趣向編
- 水中ライト
- 水中カメラ
- アクションカメラ
ダイビングを続けていく中で、あったらいいなと感じる器材のご紹介です。
水中ライト
防水性能のあるライトで水深100mの水圧にも耐える水中ライトがあります。
ライトと言えば暗いところを照らすものですが、
- 生物観察のときに使用する
- 意思疎通のシグナルとして使用する
といった使い方もできます。
水中では太陽光が水面屈折するため赤色が失われて、全体的に青っぽく見えています。
ライトで照らすことで赤色が補われて本来の色で見ることが出来ます。
観察するだけではなく写真や動画に撮る場合はもう必須アイテムですね。
透明度が低いときには通常のハンドサインがダイビングガイドやバディに見えにくい場合があります。
ライトの光の方が視認性が良くて透明度が低かったり、離れていても意思疎通が可能になります。
本来の暗いところを照らす物という用途では、ナイトダイビング以外でも普段から良く使います。
例えば、岩の重なった隙間、根と呼ばれる地形のえぐれたオーバーハングと呼ばれるところなど、太陽光の当たらない影の部分を照らすことで生物観察ができます。
水中カメラ
水中の生物や地形の写真を撮って思い出を残すことが出来ます。
コンパクトデジタルカメラでは、カメラ本体が水深30mまで対応しているものも出ています。
ダイビング用の防水プロテクタ、ハウジングというものも販売されています。
カメラ本体に防水機能がないカメラでも、ダイビング用ハウジングに入れればファンダイビングの限界水深40mまで持って行くことも可能なります。
一方、一眼レフカメラやミラーレス一眼は、カメラ本体が簡単には買えない代物です。
今のコンパクトデジタルカメラは性能も良くって、個人が趣味で撮るには十分すぎる綺麗さです。
このブログに掲載している私の写真も
- オリンパス製TG-4 + 純正ハウジングとイノン製ストロボ S-2000 1灯
で撮影しております。(写真が上手かは別問題です。)
アクションカメラ
アクションカメラが身近になったことでダイビングの体験を動画で残すことが出来るようになりました。
その瞬間を切り取る写真との違いは、動画は「よりダイビングの体験」を共有できる点で優れています。
ただマクロ撮影には向かないことが多いので、ダイビングスタイルに合わせて選ぶと良いです。
ダイビングの安全・快適さを高める・番外編
- ダイビングログブック
- ダイブコンピューター
- 番外編・あれば便利な物
ログブック
ダイビングの経験値を証明したり、思い出を記録するノートです。
- 日付、天候、ダイビングポイント名称、海のコンディション
- ダイビング本数、ダイビング水深、海水温、ダイビング時間、開始残圧、終了残圧
- 見た生物情報、ウエットスーツ種類、ウエイト量、使用したタンク
- ダイビングガイドかダイビングバディのサイン
以上が基本的な記録する内容です。
- ダイビングの頻度、水中環境への対応力、水深の好みや海況への耐性などが分かります。
- 空気消費量を確認することが出来ます。空気消費が早いかゆっくりかで1本のダイビング計画時間が変わります。
- ウェイト量やダイビングの思い出の記録です。ダイビングの趣向が分かります。
- ダイビングログを証明するサインです。
始めはNAUIやPADIの指導団体のログブックに記録すると思います。
ダイビング講習以外のファンダイビングでは、市販のログブック、大学ノートに記録しても大丈夫です。
上記の1,2,4の項目は大切なので漏らさないように記録しておきましょう。
ダイブコンピューター
現代のダイビングシーンでは必須のダイビング器材とも言える、安全管理に大切な器材です。
腕時計型でダイビング特化したスマートウォッチをイメージもらえば大丈夫です。
- 水深、水温、ダイビング時間、水面休息時間の記録と管理が自動でできる
- 体内に溜った窒素を排出するための減圧停止をしなくて良い、ダイビングの限界時間を教えてくれる
- 減圧停止が不要なダイビングでも、安全のための減圧停止時間をカウントダウンしくれる
ダイビングコンピューターの良い点を3つ上げました。
ダイビングを安全に行うための情報を自動で収集計算してくれる便利な器材です。
ダイビング本数やダイビングログを記憶しておいてくれるので、ダイビングログブックを付けるときにも重宝します。
番外編・あれば快適な物
最後にあればさらに快適にダイビングが出来るものを紹介します。
- ビーチサンダル:ダイビングをするところは濡れていて通常のサンダルだと滑りやすいところも多いです。ダイバーの多くは「ギョサン」を愛用する人が多いです。
- マスクの曇り止め:マスク内の空気と海水温との差でマスク内が曇ってしまいます。液状の洗い流すものが多いです。最近ではシールの物も販売されています。
- 防水バック:屋外で海辺、野ざらしになることも多いです。ウエットスーツを着ていて水が滴ったりと濡らしてしまう事も多いです。
- 海水温に対応したダイビングスーツ:冬用のドライスーツ、低水温にも強いロクハン、水温が低い時の重ね着用フードベスト、と体を冷やさないために何種類かスーツを持っていると長い期間ダイビングを楽しめます。
まとめ:ダイビング器材は18点も必要になる
- マスク、スノーケル、フィン、グローブ、ブーツ
- レギュレーター、オクトパス、BC(BCD)、残圧計、コンパス、水深計、時計
- ウエットスーツ
- 水中ライト
- 水中カメラ
- アクションカメラ
- ダイビングログブック
- ダイブコンピューター
- 番外編・あれば便利な物
ダイビングするのに必要な器材を約18点を一挙にご紹介しました。
ダイビングってたくさんの器材を使って行うんだなと感じたでしょうか。
また、ダイビング器材・基本編としてご紹介していますが初めから購入する必要はありません。
ダイビングは安全性と楽しさをダイビング器材に依存する部分が大きいです。
レンタル器材から始めてください。おすすめのダイビング器材購入順は別で記事にします。
自分に合ったダイビング器材を時間かけて吟味して購入すれば大丈夫です。
ダイビング器材購入の参考になれば幸いです。
では、また。どこかの海で。