ワンランク上のスキューバダイビングにおすすめするステップアップコース
ども。淳です。スキューバ・ダイビング愛好家がダイビングの魅力をシェアしていく記事です。
上の写真は、沖縄県慶良間諸島で撮影してきたサンゴ礁の美しいポイントでのひとコマです。
さてこの記事では、ダイビング講習を受けてオープンウォーターのCカードを取得したからといって、好きなだけ深い水深をとることが出来る訳ではないことをお話していきます。
オープンウォーター取得したら水中世界を自由に満喫するぞと意気込んでいる人多いのではないでしょうか。
でも、オープンウォーターだと水深18mまでと決まっているんです。
意外ですかね?ちなみに、水深18mはダイバー目線でいうと浅いです。
でも、それだけ体への影響があるのでリスクコントロール方法を学ばないと危険ということです。
そのリスクコントロールを学び水深制限を解除するために、チャレンジしてほしいステップアップコースをご紹介していきます。
※私は「NAUI」でCカード取得しているので、内容はNAUI編です。
チャレンジしてほしいステップアップコース
最初に取得するオープンウォーターダイバーとチャレンジしてほしいステップアップコースで出来ることのポイントをまとめます。
スキューバダイバーが一番最初に取得するオープンウオーターダイバーコースで出来るダイビング内容は、
- 水深 18m以浅まで
- 日中のダイビング
- ボートダイビングは出来ない(基本的に)
- 潮の流れを利用したドリフトダイビングは出来ない(基本的に)
という内容です。
ダイビングに慣れてもっとダイビングを水中世界を楽しみたいと思った人は、ステップアップコースを検討してほしいと思います。
次のステップでチャレンジしてほしいのは、アドバンスダイバーコースとスペシャリティダイバーコースのディープスペシャリティです。
アドバンスダイバーコースを取得すると出来ること
- 水深 18m以深、30m以浅でダイビングできる。
- ボートダイビングをすることが出来る。
- ナビゲーションスキルが得られる
という内容です。
この他に、ナイトダイビング又は低視界ダイビング、サーチアンドリカバリー、沈船ダイビングなどから一つ選び経験する必要があります。
スペシャリティダイバーコースのディープスペシャリティで出来ること
- 水深 40mまでダイビングできる
という事になります。
この水深40mがレクリエーションダイバーの限界深度と決められています。
潜れる深さの限定解除を勧める理由
スキューバダイビングを最大限楽しむには、潜れる深さの限定解除を強くお勧めします。
初めてのスキューバダイビングでは、18mまででも新たな経験で楽しむことが出来ると思います。
ただ、18mまでしか潜れないと行動範囲に制限があり体験できないことも多くなってしまいます。
あからさまに、Cカードランクが対応してないので連れていけません。と言われることは少ないと思います。
ですが、グループ分けのときに浅場の初心者コース取りのチームに入ることになってしまいます。
ダイビングポイントの代名詞的なところは、ボートダイビングになる場合や最大水深が深くなることも多くありますので、そこに行けないのはせっかく同じ海にいて残念な気分になりますよね。
私が考える水深40mまで潜れるCカードを取得するメリットです。
- ダイビングポイント、コース取りを制限されなくなる
- レアな生物や美しい景観を見に行けないことがない
- 最大の深度を経験し学ぶことで安全性が高まる
では、いつも水深40m近くまで潜るのかといえば、そうではないです。
普段よく潜る深さは水深20~25m位が多く、実際には水深30m以上に行くことは少ないです。
レア生物が深くにしか居ないなど理由がないとリスクもあるので無理に深く潜ることは少ないです。
それでもおすすめするのは、深く潜ることの知識も経験もあることの余裕が生む安全性があると考えているからです。
深く潜ることで起きるリスク
深く潜ることにデメリット、リスクは確かに存在します。
そのため、Cカードの種類で水深を限定していて、ステップアップコースで詳しく学ぶ必要があるのです。
深く潜るリスクで一番大きいことは、呼吸に関係することです。
空気は大まかに言うと、酸素21%、窒素78%、その他1%の構成になっています。
スキューバダイビングでは、圧縮空気を充填したタンクを背負って、その空気をダイビング器材で水深に合わせて減圧して呼吸をしています。
水深に合わせて減圧するので、深い水深だと陸上より圧縮された濃度の濃い空気を吸うことになります。
圧縮された空気を吸うことで起きるのは、
- 水深が深いとタンク内の空気消費が早くなる
- 窒素をたくさん体内に取り込むことになる
という2つの問題がでてきます。
空気消費が早くなることは、限られた空気の中でダイビングしているダイバーには死活問題です。
水深が深くなると空気の消費が早くなることを認識して、空気残圧の管理には普段以上に注意が必要になります。
窒素をたくさん体内に取り込むことで起こるリスクは更に2つに分けられます。
- 減圧症になるリスクが高まる
- 窒素酔いになるリスクが高まる
詳しくは講習で学んでいただくとして、ここではざっくりとした説明に留めます。
減圧症とは、水深が深いとき血液に溶け込んだ窒素が、水深が浅くなり圧力が下がることで気泡化して悪影響を及ぼすことを言います。
炭酸水をイメージしてもらうと良いです。炭酸水は二酸化炭素を圧力をかけて溶け込ませていて、コップに注いで圧力が下がったときに気泡化して泡として出てきます。
あれと同じようなことが血管内で起きてしまうという症状です。
窒素酔いとは、窒素の麻酔作用により思考や判断力を妨げたり、肉体的な能力を低下させることを言います。
体質により酷い方は、簡単な計算ができなくなるほど思考力が低下したり、気持ち良くなってマスクやレギュレーターを外そうとする事例もあります。
以上のような深く潜ることのリスクコントロールを、アドバンスダイバーコースやディープスペシャリティコースを取得することで学ぶことが出来ます。
インストラクターに管理された状態で体験し、座学講習で学ぶことで、今後のダイビングライフがより安全に楽しくなります。
まとめ:ディープスペシャリティ取得を目指そう
オープンウォーターダイバーからステップアップコースへ進むチャレンジをお勧めするのは、主に潜れる深さの限定解除をするためです。
その副産物として、ダイビングの安全性向上があります。
チャレンジしてほしいステップアップコースは、次の2つです。
- アドバンスダイバーコース・・・水深30mまで潜行可能
- ディープスペシャリティ・・・水深40mまで潜行可能
※潜ることを潜行と言います。
この2つのCカードを取得するメリットです。
- 水深の問題でダイビングポイントの代名詞的なところにエントリー出来ないリスクが減る
- レア生物との一期一会の出会いを逃すリスクが減る
- レジャーダイビングの最大水深を経験し学ぶことで今後のダイビングの安全性が高まる
- ダイビングポイント、コース取りを制限されなくなる
- レアな生物や美しい景観を見に行けないことがない
- 最大の深度を経験し学ぶことで安全性が高まる
水深深くまで潜ることには、デメリット、リスクも確かに存在します。
大きくまとめるの次の3つでした。
- タンク内の空気消費が早くなる
- 減圧症になるリスクが高くなる
- 窒素酔いになるリスクが高くなる
これらのリスクコントロールは、アドバンスダイバーコースとディープスペシャリティコースを取得することで学ぶことが出来ます。
正しく学びと体験を得ることで、安全にダイビングの活動範囲を広げて、ダイビングを満喫していきましょう。
では、また。